ノートブック PC を持って空港や部屋に入るだけで、バッテリーが消耗するどころか充電されるとしたら…。MIT の物理学者の理論をもとに、インテルではワイヤレス共振エネルギー・リンク(Wireless Resonant Energy Link:WREL)の研究を行っています。ラトナーは、電源プラグも電線も使わずに、60 ワットの電球を点灯してみせました。60 ワットは、標準的なノートブック PC の消費電力を上回る電力です。
WREL の素晴らしい点は、電力をワイヤレスで安全かつ効率的に供給できることです。この技術は強結合共振器を使用します。訓練された歌手が声でガラスを割ることができるのとよく似た原理です。これはガラスの固有振動数で音響エネルギーが吸収されることと同じ様に、受信側の共振器の固有振動数と共振することで、エネルギーは効率よく吸収されます。このテクノロジーをノートブック PC などに搭載すれば、送信側の共振器から数十センチの距離に近づけることでバッテリーを充電することが可能になります。技術上、いくつかの課題があるものの、インテルの研究者は、モバイル機器からコードをすべて無くし、インテルのプラットフォームにワイヤレスで送電する方法を開発したいと考えています。
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2008/080822.htm
ついに電気もワイヤレスが現実味を帯びてきました。空間を電気が飛び交うのは何となく、電話やテレビが見れているのでそういうことの延長上にあるようであまり驚きはないのですが、まさかPCが使えるほどの電力が送信できるとは…
しかし、電波もそうですがこういうものって体に影響はないのでしょうかね。携帯電話もまだ普及してからそれほどたっていないので、子供のころから使い続けた老人はいないワケで、人の一生という視点で見て本当に安全なのかというのは証明されていないんですよね。
もしかすると無線LANとかはたまたBluetoothとか体に悪いかもってぼくはちょっと心配しているので、家では有線でPCを繋いでいます。必要な時だけ無線も使いますが、ゲームやノートパソコンを検証用に繋ぐ時ぐらい。ノートパソコンでクライアントを捜すといくつもご近所さんが出てくるので、僕が家で使わなくてもあまり関係なさそうですが、電波って10年、20年、30年と浴びても大丈夫なものなんでしょうかねぇ。
話は戻って電気ですが、電気を出す側、受ける側の磁気的な共鳴によって制御するらしく、どちらも少しはエネルギーが残ってないとダメってことみたいですね。ちなみに「WiTricity」(「ワイヤレス」と「電力」の造語)と呼ぶそうです。この言葉はキャッチーじゃないのできっとはやらないでしょうね。
WiFiとかうまいこと名付けたなぁって思いますもんね。