乙一は間違いなく天才です。読むもの読むもの全て切なくて、『こんなの俺が書きたかったわー』とかなり嫉妬です(笑)本によってもいろいろ彼はタッチを変えていますが、やはり本業としては切ない読み物が一番あってるのかなと思います。この『失はれる物語』はおいしいどこ取りといったお買い得感ある一冊。文庫の良いなーと思った物ばかり入っています。Calling You,失はれる物語,傷,手を握る泥棒の物語,しあわせは小猫のかたち...涙あり、思わずにやりとしたり。天才の寝物語ににすこし耳を傾けてみて下さい。文庫は書き下ろしが追加されているようですよ。