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■レアル、選手に無線で指示 親善試合で試行に賛否
■レアル、選手に無線で指示 親善試合で試行に賛否_b0009493_1285130.jpgサッカーの試合中、無線機を通じて監督が選手に指示——。スペイン1部リーグの強豪レアル・マドリードのルシェンブルゴ監督が23日の親善試合でこれを試し、物議を醸している。米プロリーグ(MLS)選抜との試合で、Rマドリードの主将ラウルが右耳に受信機をテープではり付けて登場。送信機を持った監督の指示を聞きながらプレーし「特に抵抗感はなかった。何度か適切な指示を受けた」と感想を口にした。ユベントス(イタリア)のカペロ監督は「ベンチ前から怒鳴り散らして声をからす必要がなくなる。ぜひ試したい」と興味津々。サポーターの大歓声の中で指示を伝えることに苦労する監督たちには支持されそうだ。(共同)

サッカー以外ででこういったハイテク化が進んでいるのは、アメリカンフットボールを初めいくつかの例がありますが、導入にはかなりのコストを要求されると思います。それによってクラブ間の経営状態差自体で、プレーの質が変わってしまうのはあまり賛成できないなと思います。富めるチームはより強く、そうでないチームは弱くでは、単なる企業競争と代わりがありませんからね。現状でもビッククラブとそれ以外にチームとでは選手の質が違いますし、そのようなことが起こっていますが、ハイテク化の議論とは質が違うように思います。

外からの情報が送られるという事は第三の目が与えられるという事だと思います。戦況を鑑みて、より冷静な視点で、かつ物理的に選手にはもち得ない角度からの視点我クラブから与えられます。それはスタジアム上空からの俯瞰の視点です。一部の選手はそれをイマジネーションでカバーし、ファンタスティックなプレーを見せていますが、それがクラブサイドから与えられる情報としてインカムに送られるのはどうでしょうか?

双方が同じ条件でプレーされるのであれば、サッカーというスポーツがより進化すると思いますし、今までは見られなかったような戦術も増え、高度なスポーツに様変わりする事は目に見えています。それはそれでとても(面白い!)すばらしい事だと思いますが、何かそれば別のスポーツのような気がします。

アイコンタクトや、独特の間などを選手間の意思疎通が今までは『空気』を通して、同じレベルの選手にしか分からない記号としてやりとりされていました。そこから生まれる奇跡のようなプレーに僕らは酔いしれていたわけです。『あ〜一流同士の意思疎通は違うな』と。その空気を楽しめるという部分が無くなっちゃうのかな〜という危惧ですね。言葉にするのは難しいですが、視野の広さという武器を持った選手がスポイルされてしまうのではないかなと思います。

本音ではハイテク化にはかなり賛成です。もしインカムを実装するなら、スパイクに発信器も入れて、グラウンドに受信機も取り付けて選手の動きもデータ化して、徹底的にやればいいと思います。視界の無い背後からのパスにはインカムに指向性のあるビープ音を流せばいい。それによって、方向と強さが分かって、ボールを見なくても素早い飛び出しが出来るなら、別次元のスポーツが出来上がるかもしれない。

スポーツの器具も時代によって、いろいろ変化を遂げてきました。より衝撃が少ないインソール、スピンが掛かるスパイク、発汗性に優れたウェア...しかし、その一部として今回の発信器騒動も位置づけられるのでしょうか?

同じくいえば、マラソンなどもインカムがあれば相当に駆け引きに使えますし、水泳などもそうですよね。風を読むスポーツなどもデータが常に送られるのであれば、有効性という事では同じことを言えると思います。情報がスポーツに与える影響はそういう意味で計り知れないと思います。

スポーツも新たな次元に突入ですね。

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by mo-gu-mo-gu | 2005-08-28 12:38 | ■News
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