■世田谷一家殺人事件 -侵入者たちの告白- 
b0009493_21492654.jpg久しぶりにドキュメントものを読んでみた。内容は2000年12月30日、宮澤みきおさん一家4人が世田谷区内の自宅で殺害された「世田谷一家殺人事件」について。現場には指紋を含め有力な物証が数多く残されていたにもかかわらず、いまだ解決していない。

自宅にいて、突然、凶悪な事件に巻き込まれた宮澤さん一家。著者を取材に駆りたてたのは、犯人を絶対に許せないという強烈な思いである。事件を追い続けた彼がたどりついたのは、まさに戦慄すべき事実だった──。

事件から少し経った頃、ベトナムから炭坑技術を学ぼうと数十人の留学生が日本の地に降り立った。何人かは九州へ、何人かは北海道へ。南国の地より、炭坑技術を求める若者はきらびやかな繁華街からほど遠い、坑ぐらへ体を滑らせていった。

研修も終わり、帰国の途につく時期になり3人の留学生が姿を消す。彼らの部屋から採取された指紋の中に「世田谷一家殺人事件」と同じ指紋が見つかるのだ。

指紋の主は様々な殺人事件にキーとなる場所でたびたび見つかることになる。もちろんベトナム人のものではなかった。なぜならそのベトナム人に筆者は遭遇することになるからだ。そこで彼らが口にした言葉は意外なものだった。

『外国人による金銭強奪目的のみの殺人集団の存在』である。彼らがホテルから抜け出したのはそのグループに入ったからだった。そのグループの中では、いかに残虐な事件を起こしたかによって順列が決められるという。そこではおのおの自分が関わった事件を告白するのだが、そこに世田谷一家殺人事件の犯人はいたという。

衝撃の事実に読みながらじとーっと汗がしみ出してくるようだった。しかもそのクリミナルグループといわれる集団は全国各地に点在する。彼らの目的はカネだけ。なので、コミュニケーションもいらないので、同じ国の人間である必要すらない。それぞれが目的を果たし、金銭が得られればそれでそれぞれ散り散りに闇の中に消えてゆく。

そこにはあるべき人間関係はないので、関係をたどられて足がつくことすら無いのだ。なんと恐ろしいことだろう。しかも彼らはインターネットを利用して巧みに連携をとりあっているらしい。時には掲示板を使って隠語で語りかけ、時にはメールで連絡をとりあう。

世田谷の事件では殺害後朝方までインターネットをしていたとあるが、これは仲間への連絡だったようだ。作者はそのような情報をつなぎ合わせ、警察という分断された組織では出来ない俯瞰的な立場から事件の全容を暴き出し、縁者をつてに情報をあつめ、ある在日のキーマンと出逢うことに成功する。そして、彼らから世田谷一家の事件の犯人を特定し、韓国人、中国人の計3人の犯行であることを突き止めたのだ。(ただ、この行動により、このネタ元となった人間が一人南港に浮かぶことになる)

これだけ、追いつめたにも関わらず未だ捕まっていない犯人。先日ソウルの事件で指紋が採取されたらしい。もう日本には居ないということだ。僕自身この本に書かれていることが100%真実だとは思っていない。だが物的証拠など、うごかざる事実は全くこの本を読むまで知り得ることでは無かった。

マスコミが報道しない真実。もう自分の身は自分で守る時代に入っているのかもしれない。いつ、同じことが自分の身に降り掛かってもおかしくないのだ。日本は平和すぎるいい国だった。しかし、こういうことが始まってしまったのであれば、平和な日本にはもう戻ることは無いだろう。これからは自己防衛の時代。この本に書かれていることがたとえ嘘だったとしても、身近にある犯罪を知ることができただけでも良かったと思う。そう思わなければいけないとこじたいが、とても恐ろしいことである。

■フラッシュの記事らしいです(PDFです注意)
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by mo-gu-mo-gu | 2006-08-24 22:13 | ■Book
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